19歳で倒産に追い込まれた忙しい女子大生のおしながき

最近夜職を卒業しました。(借金返済しました。)

浅はかな学生起業が本当にオススメできない理由

 

 

 以前の記事でも書いたのですが、私は19の時に起業を経験し、そして倒産も経験しています。

ak525emerald.hatenablog.com

 私の場合は、「株式会社」や「有限会社」を設立したわけではなく、個人事業主としてのECサイトの運営だったので、正式な起業とはまたちょっと違うかもしれません。それでも自分でビジネスをやろうと思い、実際にやって失敗まで経験したので、その経験をもとに浅はかな学生起業がオススメできない理由をまとめてみました。

 

若気の至り

 「学生起業をしよう」と思うこと自体、非常に向上心があって良いことだと思います。そういう向上心のある学生って内気な人少ないですよね。きっと社交性があったり、負けん気があったり、友達が多かったり。そういう人は結構自信家であったり野心家であったり。

 

 そういう人に多い傾向が、なんでも根拠のない自信で突き進めてしまうことです。私もその傾向にドンピシャ当てはまるタイプの人間です。だから気持ちもすごいよくわかるし、実際私も根拠のない自信でなんの計画もなく突き進んでしまい、大きな失敗をしました。でも、勢いだけでうまくハンドル操作できない状態だと、絶対に失敗します。オススメ出来ません。計画性がなく勢いだけの人はひとまず一旦落ち着いて、考え直すなり、ハンドル操作してくれる師匠の仕事を教わりましょう。

 

お金を使いすぎてしまう

 これも私がビジネスを失敗させた時の大きな要因になったものだけど、とにかく大胆にいろんなものに投資しすぎました。私の場合はECサイトで店舗を持っていなかったので家賃や人件費等の固定費はありませんでした。ただ、サイト月額使用料であったり、決済・配送などのを充実させるための様々なオプションサービスの費用でかなり多くの固定費がかかっていたと思います。また、商品を大量に輸入したりして、とにかくお金を、初期投資だと思って際限なしに使っていたのを覚えています。そして後から支払いにめちゃくちゃ苦労しました。だからある程度お金を貯めてからビジネスを始めようと思っている人、経験がないので最初必ずお金を使いすぎてしまします。そしていつかショートします。だからオススメ出来ません。

 

雑な事業計画

 「起業しよう」と思うくらいだから、それなりに計画は立てますよね。私も正直それなりの事業計画はざっくり立ててました。でも、ざっくりすぎました。雑すぎました。今読み返すと恥ずかしいような計画だったと思います。計画というより未来理想図みたいな。利益率とか原価率とかそういうのも完全無視。全く計算もしてないのに、「数ヶ月後にはこれだけ儲かるだろう」とか、全て「だろう」「だったらいいな」っていう感じで計画を立てていました。理想しか頭に浮かばないから、良いイメージしか想定してなくて、悪い局面に予想外に遭遇した時に対処しきれなかった。中途半端で雑な事業計画だと必ず失敗します。だからオススメ出来ません。

 

人の話を鵜呑みにしてしまう

 全く未知の領域のビジネスに挑戦した人は、経験者やその領域の知識のある人にアドバイスを求めたいですよね。また、起業するまでの段階、企業後、必ず何かしらの悩みが出てくるはずだから、その時に相談するのは大学の同級生ではなく、知り合いの経営者や社会人の先輩だったりしますよね。そういう自分がアドバイスを求めてその答えをもらった時に、基本鵜呑みにしてしむことが多いです。

 

 でも良く考えてください。経営者として、もちろん他人からアドバイスを求めることは必要ですが、もらったアドバイスの中から自分で取捨選択して採用していく能力が必要です。そうじゃないと最初に軸として持ったであろう、自分の会社のカラーとかモットーがブレてしまうと思います。実際に私もECコンサルタントの提案を鵜呑みにして、まんまとその戦略にはまってたくさんお金を取られました。だからアドバイスを受け止める素直さは必要だけど、それを鵜呑みにしているだけじゃ必ず失敗します。オススメできません。

 

人の話を聞かない

 「人の話を鵜呑みにする」と全く逆ですね。でもこっちの方が厄介だと思います。上記にも書いたけど、確かにアドバイス全てが正しいわけではないと思います。でも、話を聞いて、いったん自分の中でホールドして、その後採用するかしないかを決めるのが1番いいと思います。人の話を聞き入れられない人は、自分が無知であること自覚してないですね。「無知の知」が大事です。

 

人脈がない

 「人脈」という言葉が正しいかどうかはわかりません。「友達」とか「仲間」とかいろんな言い換えはできると思いますが、20年程度しか生きていない大学生の、人のネットワークなんてたかが知れてます。

 私も夜の仕事をして痛感しました。夜の仕事をして普段なら出会えないような人と知り合えたり、交友関係が浅く広くなりました。「19の時にこの友達がいればうまくいったかもなぁ」と思ったことも何度もありました。そして、言葉は悪いかもしれませんが、その友達をいい意味でうまく利用できればよかったなと今は考えています。

 

 

 私は、自分的には普通の大学生が知り合えない領域の友達が多いなって感じていて。それは夜の仕事をしていたからなんだけど、その多くを、あくまでいい意味で「利用」しています。

 

 持論では、人ってギブアンドテイクをすることで友達関係を保っていると思ってて。その中に無償の愛だったり、絶対的な信頼だったりが生まれて初めて、唯一無二の存在が出来ると思います。私は特にいつもギブアンドテイクを意識していて、例えばだけど「単身赴任で1人でご飯食べるのが寂しい」っていう上司とご飯に行くことで、あっちはお金で埋められない寂しさを埋められるし、私はダダ飯食べれるし。そんな関係を築いているけど、お互い口には出さないけど、利用できる部分を利用していい思いをしているから、もういい関係性を何年も築いています。そういうギブアンドテイクを継続させることで1度つながった友達を切らずに居られるのだと思います。もちろんそんな私にも、ギブアンドテイクを超えた唯一無二の存在はいますよ!

 

 だから、人脈がない人、友達が少ない人、仲間がいない人。オススメできません。まずはサークル・学生団体を含め、友達ネットワーク作りも大事です。

 

 

 記事を書いていて、自分自身のこと振り返ったけど、私がやった起業が「浅はかな学生起業」の典型的なパターンであったなって感じます。本当に恥ずかしいですが。でもその失敗があったから今この記事が書けているわけで。これから学生起業したいと思っている人には、所詮大学生の小規模な失敗談だけど、今回の記事や、上にリンクを貼った前回の記事を参考にしていただけると幸いです。

 

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*1:「倒産」という表現について、私は個人事業主でしたので、正確には「廃業」です。