「20代なんてあっという間だよ」ってよく大人は言うけど、10年があっという間なわけないだろと感じる

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　先日バイト先の先輩とご飯に行って、「やりたいことをやるために休学しました」っていう報告をしました。

　そしたら「まだ若いんだからやりたいことやった方がいい、20代なんてあっという間だから」って言われました。

　前半の「まだ若いんだからやりたいことやった方がいい」っていうのはわかります。私のこと応援してくれるんだなって感じて嬉しくなりました。

ただ、後半の「20代なんてあっという間だから」っていう言葉に対しては、嘘だろ！あり得ないと心の中で感じました。

10年があっという間なわけないだろ

　10年って長くないですか？例えば閏年を無視して、1年を365日とすると、

　10年は3億1536万秒です。「1、2、3」とはじまり、3億1536万秒まで数えます。考えられないほど、途方もないほどの数字ですよね。

　これをあっという間って言うのはどうかしてると思います。

　実際に私はこの10年というのを2回体験してきました。

　0歳〜10歳の時は確かに前半は記憶があんまりないけど、3歳ぐらいからは保育所に通ったり、小学校に入学したり、色々変化が多かったです。その分結構記憶にも残っているし、全然その10年が短いなんて感じません。

　11歳〜20歳は、生まれてからの10年よりもっともっと変化も大きな10年でした。中学校、高校、大学と環境の変化もたくさんあったし、体つきも大分変わりました。

　また、思春期ということもあり、より一層その思春期の難しい心の変化に自分も戸惑いながらもなんとか大学まで来たって感じです。だからこそ生まれてからの10年よりすごい中身が濃いし、得たものもたくさんあります。

　この流れで行くと年々10年という時間感覚は長くなっていくはずですよね？つまり、生まれてからの10年より、10代の10年の方が中身が濃い。さらに10代の10年より、今私がまさにいる20代の10年の方が中身が濃くなるはずですよね。

　確かに「内容の濃さ＝時間感覚の長さ」ではないかと思いますが、少なくとも内容の濃い10年の方が、思い返したときに思い出がたくさん出てくるはずですよね。

　だから根拠のない「20代なんてあっという間」なんて簡単に言わないでほしいですね。

　この記事の書き出しは正直少し前に勢いおいで書き始めていたんですが、しばらく置いて、空いている時間にこの根拠となる情報？とは言えないまでも、結構有力な情報を見つけました。

　千葉大学行動科学科教授・一川誠先生によると、「同じ時間を過ごしたとしても、体験した事柄が多いと感じられた方が、時間を長く感じられる傾向がある」そうです。

　また、事柄が多いとより時間が長く感じられる「充実時程錯覚」によるもので、特に「初体験の事柄は時間を長く感じさせる」ため、子供の頃の方が時間の流れがゆっくりに感じるそうです。

　この考え方からいうと、確かに子供の時の方が初体験が多いですよね。小学校の6年、中学校の3年、高校の3年、大学の4年…と必然的に環境が変わっていきますよね。そういう風に考えれば、30代、40代の大人から見たら「20代なんてあっという間だよ」っていうのもわかります。

　でも、これは一般論だと思うんですよね。

　普通の人生っていうか平凡に大学を出て、普通に就職して、その会社に何十年も勤めている人。それに対して全く否定はしませんが、うーんなんていうか、それだけ変化のない生活をしていると、確かにそうなっちゃうんだろうなと。振り返った時にあっという間だったなと感じるんでしょうね。

　でも私のプロフィール読んでくれた方はわかっていると思いますが、まぁ散々ギャンブルみたいな人生を爆発的なエンジンだけで乗り切ってきたこんな私なので、きっとこれからも変化の大きい人生になるような気がします。いや、変化のある人生になるように日々いろんなことに挑戦していくつもりです。

　まぁ結論、私はこれまで散々起伏のある人生を送ってきたから、そんな風に「20代なんてあっという間だよ」って言われても、はぁ？ってなるんだと思います。

　だからちょっとそういう根拠があってその言葉だと知って、少し反省しました。

　それでもやっぱり人生80年、その中の10年があっという間だったらつまんないですよね。10年が終わって振り返った時に、「あっという間だったな」と思ったらその10年は変化のない平凡な人生だったっていうことですね。1つの基準が見つかりましたね。

　読者の方にはぜひ”良い意味で”変化の多い、20代・30代・40代でも初体験がたくさんある人生を送って欲しいなと思います！！

　読んでいただきありがとうございました！