19歳で倒産に追い込まれた忙しい女子大生のおしながき

最近夜職を卒業しました。(借金返済しました。)

偽ブランド品を大量生産する中国からの観光客が、日本で本物のブランド品を爆買いできる理由

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 昨日、新宿に行く用事があって、たまたま「LAOX*1」の前を通りました。そしたらまぁ平日にもかかわらず、店は大盛況。店の外から見た感じだけど、多くの中国からの観光客と思われる方が時計を物色してました。そのあと伊勢丹にも寄ったんですが、1階のエルメスやセーリーヌの売り場はもう中国人観光客で大盛況でした。

 一時期、中国人観光客の「爆買い」は落ち着いたって言われてたけど、実際あの状況を目の当たりにすると、まだまだ中国の方のおかげで日本の経済は潤ってるなって感じました。

 そこで思ったのが、なぜ彼らはあんなにお金を持っているのか?、爆買いできるのか?。なぜ爆買いの地に日本を選んだのか?。そしてあの身につけているブランド品は自国のS級スーパーコーピー商品なのか、それとも本物なのか?。思うこと沢山あったので、記事にまとめてみました。

 

 

 

中国人が日本に来るための大きなハードル

 日本人はこのご時世、小さい時から海外に出る機会が多いですよね。中高の修学旅行や、大学の卒業旅行など、社会人になる前に1度は海外に行く機会がある人が多いと思います。これが可能なのは、日本人でビザがなくてもパスポートのみでいける国が多いからです。

 日本人の多くは「渡航目的」「滞在期間」「パスポートの残存期間」などの条件を満たせば、約170か国以上の国々にノービザで行くことができます。それだけ日本という国の信用度が高かったり、海外で犯罪をする日本人が少ないという理由もあると思います。

 その一方で、中国人が外国で旅行しようと思えば、多くの国はパスポートとビザが必要となります。このビザを作るためには様々な書類を一通り揃えて申請しなければならないらしく、非常に時間と手間がかかります。して、彼らの中で最も高いハードルは「年収の壁」だと思います。一定の所得がないと日本を旅行するための、観光マルチビザを発行してもらえないのです。

 

 

 

観光マルチビザの厳しい条件

 中国人の方が日本に個人旅行するためにはビザが必要となり、申請には多くの書類が必要であることは先に書きました。その書類というのは、「パスポート原本」「身分証明書」「写真」「戸籍コピー」「申請書」「在職証明」「個人資産証明書」「宿泊予定のホテル情報」が必要となります。そして、さらに会社経営者に対しては、「会社登録情報」また、既婚者に対しては「結婚証明書」の提出も求めている。めちゃくちゃたくさんの書類ありますよね。ふらっと台湾に行こうって思ってその日の夜に飛んじゃった経験のある私からしたら、「パスポートさえ持っていれば海外に行ける」って思ってるので、海外旅行のハードルすごい高いなって感じますね。

 具体的には、観光マルチビザの申請人の年収制限として設けられていた1つの基準が、25万元以上、つまり日本円で約390万円(2016年9月1日、10時現在のレート)以上必要となっていました。これだと学生なんかは基本絶対無理だし、社会人でもある程度の大企業じゃないと、1年目からから年収390万円越えはあまりないですよね。ただこの年収の条件は、2015年1月に、観光マルチビザの発給要件緩和に伴って低い基準となっています。

 

 

 

観光マルチビザの条件緩和で、多くの中国人観光客が日本に来た

 観光マルチビザの発給要件が、過去3年以内に日本への渡航歴がない方は、年収で20万元以上、つまり日本円で約310万円に引き下がりました。また、過去3年以内に日本への短期の渡航歴がある方は年収10万元以上、日本円で約150万円になりました。また、この年収のハードルを余裕で超える「超高所得者」には最長90日間までの長期滞在が許されるなど、日本政府も中国人の爆買いによる経済効果を無視できない状況なんだなと感じました。

 

 

 

年収310万円で爆買いできる??

 ここで謎なのが、あの「爆買い」ですよね。日本で年収310万円以上あったとして、海外旅行に行った時にあれだけの爆買いできないですよね。シャネルやエルメスのバッグも身につけられるほどの金銭的余裕ないですよね。

 年収310万円でも彼らが爆買いできる理由は、副業で儲けているからです。中国は副業大国で、表向きの年収がたった100万円でも、裏で副業でその何倍も稼いでいる人がたくさんいます。株や不動産投資は比較的みんながやっていて、あとは最近だとネット販売を副業とする人が多いそうです。また悪い面では横領や役人へ賄賂を送るなどして利権の一部にありついたりして、稼いでいます。だからビザの審査さえ通れば、あれだけ日本で爆買いできるんですね。

 

 

 

本物と変わらないS級スーパーコピー

 日々多くの偽ブランド品が輸入されようとして税関で差し止められていますが、去年税関で差し止められた偽ブランド品が全て本物だった場合の金額は180億円にも達したそう。しかもその9割以上が、偽ブランド品を作ることが「お家芸」の中国から持ち込まれたものでした。

 この偽物にもランクがあって、クオリティーが高い順にS、A、B、C級となる。S級に至っては超一流の鑑定士にしか見分けがつけられないぐらい精巧にできていて、価格も本物の4分の1ぐらいの価格で売られているそう。ってことは、正規価格が100万円のエルメスのバーキンだったら、偽物でもS級なら25万円もするってことですよね。なんかアホらしいし、仮に持ってたとしたら、自分の持ってるものが本当に本物なのかなって疑いますよね。

 

 

 

中国国内でブランド品を買うわけない

 これだけ偽物が日本にも輸入されてきているってことは、スーパーコピー生産国の中国国内なんかでは、このS級商品なんか身近なものですよね。私が中国人だったら絶対国内でシャネルやエルメス買わないですもん。偽物の可能性大アリじゃないですか。ここまでくると、中国の方がわざわざ日本に来て、銀座でシャネルやヴィトンの大きなショップバックを複数ぶら下げてる理由がわかりますよね。日本の直営店で買えば、偽物を買わされる可能性ほぼほぼないですから。また、ブランドオフやコメ兵などの中古品販売店でも、日本クオリティーなら偽物を捕まえさせられる可能性はぐんと下がりますもんね。

 

 

 

本物のボーイシャネルを身につける中国人観光客

 「ボーイシャネル」知ってますか?こんなやつです↓↓

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photo by http://www.celeb-brand.com/goods_ch-ba-1051.html

 シャネルのバックのことです。このバック、一時期めちゃめちゃ見かけました。新宿駅で見かける中国人観光客の多くは、これを肩からぶら下げてました。私は「あれ絶対偽物だろう」って思ってたけど、日本に来る中国の方がどれだけお金を持っているかっていうのを調べてみると、きっと本物なんだろうなって思います。鑑定士ではないので実際はわからないですが。

 うちの母親もブランド品が大好きで昔はよくパリでヴィトンを買ってたみたいですけど、最近は現地では全く買わなくなりました。仕事関係でヨーロッパへ行く機会たまにあるみたいだけど、どこの店舗に行っても中国人だらけ。バッグの購入個数も限られているため、「全然いいものが手に入らない」って言ってました。「だったら日本で買った方が割高だけど、ゆっくり買い物できる」と愚痴っていました。それぐらい超高所得者層の中国人はヨーロッパでブランド品を買い漁ってるってことです。だからきっとあの身につけているバッグも本物で、しかも複数持っているんだろうなぁと思います。

 

 

 

最後に

 中国の2015年の平均年収ですが、「広州」が最も平均年収が高く、約70万円という統計がありました。中国人はなぜ爆買い?中国の最新平均年収のまとめ2015 - NAVER まとめ)それでもたった70万円です。最も平均年収の高い地域でこの金額です。日本の大学生ならアルバイトでこれくらい稼げますよね。それぐらい物価も日本と全く違うし、その上でビザの条件である年収310万円っていうのを考えると、相当凄い金額ですよね。ってことは超高所得者層ではないけど、普通に日本に個人旅行に来れてる方々は、私の家みたいな日本人の一般家庭なんかよりめちゃくちゃお金持ってますよね。さらにその上行く超高所得者もいるってなると、なんだか爆買いができる理由も、本物のブランド品を身につけられる理由も、十分に納得できます。

 少し中国に対して批判的な内容も書いちゃったかもしれないけど、私は個人的に中国の方が嫌いとかいう感情は一切ありません。中国人の友達が現地に住んでて遊びに行ってこともあるし、大学では中国からの留学生が多かったけど、誰1人嫌いって思ったことはありません。むしろ日本にお金たくさん落としてくれてありがとうって思います。だから、中国の方も日本に来たら、日本のマナーやモラルに沿った行動をしてほしい思いはあるけど、爆買いしたいだけすればいいと思います。それで日本経済が潤うなら、万々歳って感じです!

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございます!ブックマーク待ってるよ!!

 

*1:全国41店舗に免税店を展開する、大手総合免税店